阿竹構造体の用途開発について
阿竹構造体は瞬時にコンパクトにたたんだり展開が出来、ロープや幕など引っ張り材と組みわせることで展開時の剛性を高くできる。
また単一長の部材と単一のジョイントで複雑な立体の構成を可能にする特徴があり、次のような事業化分野が考えられる。
1.アウトドア関連
椅子、テント、カヌーなど、瞬時に組み立てられ耐久性の高い製品が可能。テントは極地や高地用のヘビーデューティー向けに適している。
これらは災書扱助物資としての需要も見込まれる。また、運動会、地鎮察等行事用のテントは市場規模が大きく、
製品開発が比較的短期間に可能で、事業を立ち上げが容易だと考えられる。
折りたたみ式カヌーでは従来のものにくらぺて組み立て時間が格段に短く出来、比較的価格破破壊がすすんでいない点で事業化の可能性大きいと考えられる。
またこの技術の応用で脚立の延長としての一輪車型昇降機が考えられ、四駆など背の高い車の屋根の積み降ろし、報道現場用の脚立等にも便える。
折り畳みボ−ト開発の提案書
2.民生機器関連
歩行補助具、車椅子、ホイストなどかさぱりがちな介護機器をコンパクトにたため、障害者、高齢者のバリアフリ−化に寄与できる。
3.立体構成玩具関連
単一の部品と単一のジョイントで様々な幾何学立体が作れ、析りたたみにしたり可動式にしたりできる点で、知育玩具また高齢者向けの
老化防止玩具としての可能性がある。
4.宇宙関連
太陽電池衛星や宇宙ステーションなどはたたんだ状態で打ち上げ、宇宙で展開する方法が考えられており、またアクティブな制振性が必要とされ、
これらを満たす最適の構造である。宇宙関連産業は実用化がまだ先であると考えられるが、アンテナ分野だけに限れぱ、バラポラや搭状のものが
コンパクトに登め、地上でもすぐにメリットが生かせる。
5.鉄塔、歩道橋仮設等建設関連
とぴ職の高齢化がすすんでおり、高所作業の少ない本構造は送電線鉄塔、ビル工事など本設、仮設を含めこれからの建設工事に不可欠な技術であると考えられる。
また橋梁に適用した場合には、活線工事が要求される鉄道の路線橋や道路橋などに通している。
簡単に制作でき繰り返し利用が可能で複雑な形にも対応できる点で仮設足場や支保工にも適している。
現在のところ造形性の評価が先行してモニュメント等アートとして展開している。
6.農業、漁業関連
農業では夏の温度訓整が難しいビニールハウスに適している。析りたたみが容易なので冬場のみ設営することができる。
漁業では鮫よけのネットの骨組みとか、魚碓の設営、消波提などに応用できる。
7.展示什器関連
テナント店舗などでは工事の迅速さを要求されることが多いが、搬入時にもエレベ−タを使うなど制約が多く、
コンパクトにたたんで中で広げるシステムにはメリットが多い。展示会用のブ−スなどにもシステム展開の可能性がある。また照明器具や舞台装置などでは、
全国ツア−のコンサ−トなど短時間に移動設営を繰り返すものが多く、このようなシステムが適している。
オブジェとしても近未来的デザインで、ロックなどのコンサ−トに適している。
花水木ふれあいパ−クのモニュメント岐阜県笠原町
Email atake@k.email.ne.jp URL http://www.asahi-net.or.jp/~tg5k-atk/